ニューヨーク以外の目的地も調べた記事はこちら。
SFC修行の新ルート発見!
SFC修行にはいわゆる定番と言われるルートがありますね。主なものをあげてみますと…
・プレミアムエコノミー利用 シンガポール
・エアチャイナビジネス利用 シンガポール
・プレミアムエコノミー利用 シドニー
・国内各地⇔沖縄を中心とした旅割75・プレミアム旅割28
などがありますが・・・。
ここで、2017年後半~2018年以降、新たな旋風を巻き起こす予感の新ルートを見つけましたのでご紹介いたします!
アメリカ・カナダがSFC修行に使えるようになりました!
重要なので赤にしました(笑)
これまでアメリカ・カナダ方面は、SFC修行では使いづらいのが定説でした。それは、以下の路線倍率が関係してきます。
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※ 路線倍率とは?
プレミアムポイントの獲得数は、同じ積算率で同じ距離を飛んでも、路線によって変わってきます。仮に100%の積算率の運賃で1000マイル飛んだとすると、獲得できるPPは・・・
・国内線・・・・・・・・・・・・・・・・・2000PP
・国際線(アジア・オセアニア路線)・・・・1500PP
・国際線(アジア・オセアニア路線以外)・・1000PP
となります。
北米・カナダ路線は路線倍率1倍
路線倍率1倍となると、アジア・オセアニアに比べて効率が悪いのは否めません。同じ距離を飛んでも得られるPPが少なく、単価が上がってしまうからです。
ではこの不利な条件を跳ね返したルートとは・・・?
ポイントその1 クアラルンプール海外発券
クアラルンプール海外発券がお得なのは以前にも紹介致しました。私も修行の中に組み込んでいます。
※価格は変動している可能性がありますので、最新情報をご確認ください。
このクアラルンプール発券、普通はクアラルンプールから日本に飛んで、那覇・宮古・石垣を付けるのが定番ですが、実は北米・カナダを行き先にしても発券することができます。実際にニューヨーク行きで検索してみます。
こちらはエコノミークラス最安値運賃です。ブッキングクラスは「K」なので、積算率は30%です。
獲得PPは、
クアラルンプールー東京 1502PP
東京ーニューヨーク2016PP
合計3518PP、往復で7036PP、PP単価は13.6円/PPです。
単純に修行として使うにはあまりよくありません。
変更可能運賃へ上げてみました。ブッキングクラスが「H」になっています。積算率は70%です。
獲得PPは、
クアラルンプールー東京 3504PP
東京ーニューヨーク4706PP
合計8210PP、往復で16420PP、PP単価は10.18円/PPです。
これならまずまずかなと言うところでしょうか。
ポイントその2 羽田ークアラルンプールの機材変更
2017年8月1日より、羽田⇔クアラルンプール路線は787-8から787-9へと機材変更されます。ビジネスクラスはクレードルからスタッガードに、さらにプレミアムエコノミーが設定されます。
ポイントその3 プレミアムエコノミーの設定開始
シンガポールやシドニーへのプレミアムエコノミーが効率が良い事は前述の通りです。プレミアムエコノミーのPP積算率は100%、さらに搭乗ポイントが400PP付与されます。羽田⇔クアラルンプール路線にプレミアムエコノミーが設定されることによって、クアラルンプール海外発券でもプレミアムエコノミーが購入できるようになります。
さぁ、まとめましょう!
読者の皆様ならもうお気づきかと思います。私が提案したいSFC修行新ルートは・・・
プレミアムエコノミーを利用したクアラルンプール発北米・カナダ行き海外発券です!
実際に検索してみます。いくつか行き先候補がありますが、基本的には東海岸の都市へ行くのが距離が長いので効率が良くなります。逆に西海岸の都市やバンクーバー、ホノルルだと1~2万円ほど安くなりますが、その分獲得PPが減るのでPP単価は悪くなります。
ニューヨークで検索してみました。
ブッキングクラスは「E」です。積算率100%、さらに搭乗ポイントが400PP付きます。
獲得PPは、
クアラルンプールー東京 5407PP
東京ーニューヨーク7123PP
合計12530PP、往復で25060PP、PP単価は8.73円/PPです。
プレミアムエコノミーの積算率100%プラス搭乗ポイント400PP、クアラルンプール発券の激安価格で積算率1倍のハンデを打ち破ってくれました!
SFC修行にニューヨーク(北米・カナダ)を絡めてANAプレエコで8円台は画期的ではないでしょうか!
クアラルンプール発北米・カナダ行きの更なるメリット1
プレミアムエコノミーですので、ラウンジが使えるなどはもちろんですが、プレミアムエコノミーのメリットの1つはアップグレード対象運賃であることだと思います。日本⇔北米の長距離路線でビジネスクラスを利用できるチャンスです。ちなみに東京⇔北米のプレエコ→ビジネスのアップグレードにはいずれも片道あたり東海岸28000マイル、西海岸とバンクーバーだと25000マイルです。ホノルルは20000マイルです。
クアラルンプール発北米・カナダ行きの更なるメリット2
私はこれが最大のメリットだと思っていますが、往路・復路ともに1回ずつ東京で途中降機することが出来ます。
予約・購入 | 【WEBでのご予約・ご購入】 1) ANAウェブサイトでご予約・ご購入を完了してください 2) ご購入時に旅行全体のご予約は確定済みであることが必要です <ご購入期限(下記のいずれか早い期限)> ・ご予約完了と同時 |
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旅行パターン |
プレミアムエコノミー 片道、往復旅行、周回旅行、オープンジョー旅行 |
子供割引 |
◇小児(2歳以上12歳未満)、座席を使用する幼児(2歳未満): 大人運賃の約25% |
乗り換え |
クアラルンプールにて往路・復路各1回可 日本にて往路・復路各1回可 |
途中降機 |
東京にて往路・復路各1回可 |
経路規定 |
◇マレーシア国内線区間はマレーシア航空便利用に限ります。 ◇マレーシア=日本間はANA運航便利用に限ります(他社運航のコードシェア便 ◇日本=アメリカ/カナダ間はANA運航便とANA便(ユナイテッド航空 |
その他 |
条件の厳しい方のルールが旅程全体に適用されます。ただし予約変更は往路・復路それぞれのルールが適用されます。往路と復路の両方を同時に変更し、変更手数料がかかる場合は、高い方の変更手数料を適用します。 |
アップグレード |
ANAマイレージクラブのANA国際線アップグレード特典、およびANAアップグレードポイントを利用してのアップグレードがご利用いただけます |
※途中降機とは・・・
途中降機(ストップオーバー)
乗り換えのうち、スケジュール上の到着時刻から
出発時刻まで24時間を超えて滞在すること。
つまり、クアラルンプール⇔北米の旅程は、分割することが出来るのです!
先ほどのプレミアムエコノミーの旅程をご覧ください。
9月18日にクアラルンプールから日本に帰国し、ニューヨークへ向かうのは9月23日です。9月24日にニューヨークを出発し、25日に日本に帰国します。さらに日を空けて11月3日にクアラルンプールに向けて出発します。
※日付は連休を中心に組んでみました。
つまり、連休が3回あればこの行程をこなすことが出来るのです!
もちろん日程が取れるようでしたらニューヨークやクアラルンプールで観光することも可能です。
クアラルンプール発北米・カナダ行きの更なるメリット3
上の途中降機に関連して、東京(日本)到着後に沖縄に飛ぶ必要がありません。KUL発北米の途中降機であれば、東京到着後そのまま自宅へ帰れます。逆に言うと、クアラルンプールや北米の滞在時間を伸ばすことが出来ます。
日本発券でSINタッチやSYDタッチの場合、PP効率を良くするためそのまま沖縄に飛ぶ(OKAタッチ)ことがほとんどだと思いますが、体力的にきついと言う声もちらほら聞こえてきます。
KUL発沖縄行きの場合は一応分割出来ますが、日を改めて沖縄に行くと運賃がが上がります。
クアラルンプール発北米・カナダ行きの更なるメリット4
クアラルンプール発北米行きで利用する運賃は「Flex Plus」です。この運賃は予約変更が手数料なしで可となっています。
これなら多少休日が不確定な方でも予約できそうです。また、欠航や遅延などで計画を変更する必要になった場合でも安心ですね。(運賃等の差額は必要です)
クアラルンプール発北米・カナダ行きの更なるメリット4
東京⇔北米はPP路線倍率が1倍ですが、逆に考えるとその分獲得マイルが多くなります。
仮に15000ppの路線があったとすると、国内線2倍では7500マイル、アジア・オセアニア1.5倍では10000マイル、その他の地域1倍では15000マイル獲得することになります。つまり、同じPP単価なら路線倍率が低いほうが実質的な単価が下がります。ボーナスマイルを考慮するとさらにその差が広がりますね。
クアラルンプール発北米・カナダ行きの更なるメリット5
一撃で獲得できるPPが多いので、修行日数が少なくて済みます。また、自宅から空港までの交通費を節約できます。空港まで遠い方にとってはこの差は大きいのでは無いでしょうか。
あとはクアラルンプールまでの飛行機を手配
最後に重要なこと、この航空券はクアラルンプール発海外発券ですので、クアラルンプールまでの航空券を確保しなければなりません。LCC、特典航空券、ANAなどありますが、やはりエアチャイナのビジネスが一番効率が良いのかなと思います。
上の行程に適応しそうな日付はこのあたりでしょうか。
9月16日発、帰路11月4日または5日発で77270円です。この価格は成田15:15発のものですが、羽田19:40発もプラス60円で利用可能です。北京で日をまたいだトランジットがあります。北京ークアラルンプールは1日1便ですので、どちらでも到着時間は同じになります。北京のトランジット時間が結構あるので、北京観光も可能です。
北京⇔クアラルンプールはデイリー運行ではないので、運航日にご注意ください。
2つの行程をまとめると・・・
エアチャイナビジネスのクアラルンプール往復は11714PP獲得できます。クアラルンプール⇔ニューヨークをプレエコで往復すると25060PPです。
合計すると・・・
獲得 36774PP
運賃 296160円
PP単価 8.05円/PP
SFC修行でアメリカへ行けて8.05円/PPってすごくないですか!?
東京周辺にお住まいでない方へ
日本での途中降機は東京に限って有効です。東京周辺以外が基点の方は東京→最寄空港と最寄空港→東京を別に予約する必要があります。
日程に余裕がある方は東京→沖縄→最寄空港、最寄空港→沖縄→東京と予約するのも一つの手ですね。
クアラルンプール行き航空券に関する注意事項(追記)
クアラルンプールまでのアクセスについて1つ気になったので追記します。
特にANAの安い期間限定運賃などで予約する場合、クアラルンプールでの最長滞在日数が短い場合(14日間等)があります。KUL発北米のチケットが変更可能運賃であるだけに、変更したら2往復目のクアラルンプールから帰れない、なんてことも起きそうです。そういった意味でも1便目のクアラルンプールアクセスはエアチャイナビジネス・LCC・特典航空券の利用をお勧めします。
懸念事項
この旅程に不安が無いわけではありません。もう一度上の運賃選択画面をご覧ください。
予約変更・払い戻しに手数料が必要なBasic Plusよりも、予約変更手数料が無いFlex Plusや、さらに払い戻しの手数料が無いFull Flex Plusの運賃の方が安くなっています。ということは、バグや設定ミスの可能性があるかもしれません。この辺りは何とも言えませんが、ANAには前歴がありますので・・・(笑)
もう一つは為替相場の変動です。実はこの記事の下書きは4月中旬ぐらいから始めたのですが、4月中旬と比較して海外発券運賃が1万円くらい値上がりしています。(4月に手配するとエアチャイナと合わせてPP単価7円台でした)ちなみにこの間のマレーシアリンギットの値上がり幅は1円~1.5円程の円安でした。同一行程をマレーシア版のANAホームページで検索すると約8300リンギットでしたので、為替相場が1円動くと約8300円日本円価格が変動すると考えてよさそうです。
マレーシアリンギットの相場は楽天証券のチャートが見やすく、私も使っています。
まとめ
まだ機材変更されたわけでもなく、計算もホームページ上のシミュレーションに過ぎません。そして8月1日の機材変更から可能になる行程ですので、先駆者がいません。未開のルートとなります。(ちょっと大げさか)
と言うわけで・・・
私、先駆者になることにしました(笑)
上記でご紹介した日程とは異なるのですが、ルートとしてはLCCでクアラルンプール入り、クアラルンプール発北米行きを2行程予約する予定です。計算上は2行程目の1レグ目、KUL→HNDでダイヤ達成予定。できればマイルでビジネスクラスにアップグレードしたいと思っています。2レグ目以降の北米往復とKULへの帰りは2018年に回しました。
9月22日追記
現在72800PP、KUL-HNDでストップオーバー中です。NRT-JFK-NRT(途中降機)-KUL(ここまでKUL発券) KUL-SIN-HND(KUL発プレエコ片道発券、アップグレード空席待ち中)でダイヤ達成予定です。
初めはKUL入りをエアチャイナで考えていたのですが・・・
・関空発のエアアジアが安い
・ダイヤ達成予定がエアチャイナかKULへの深夜便になる
・ボーナスマイルが付かない(プラチナのボーナスマイルは結構大きい)
・PEK⇆KULがデイリー運行ではなく、休みと合わない
・何だかんだで遅延や欠航が不安
などの理由で、熟考を重ねた結果上記のようになりました。詳しい行程は後日記事にしたいと思います。
そしてこれこそ以前twitterでつぶやいた壮大な計画です。
ダイヤ修行、やってみたい行程が出てきたけど、計画が壮大すぎて10万PPを3000PPくらいオーバーしそう。
— とめきち@2017年SFC修行中 (@tomekichi_SFC) 2017年4月19日
つぶやいた当時からいろいろ調べた結果、10万PPもピタリ賞を狙えそうな感じだったので、狙っていこうと思います。
ダイヤ達成までの道筋、かなり見えてきました!
何か間違っていないことを祈ります・・・(笑)
【おまけ】クアラルンプール発ニューヨーク・ワシントンDCのメリット
これはKUL発ニューヨークを調べていてふと思ったことなのですが・・・
計算が楽
です。
クアラルンプール⇔ニューヨークをプレミアムエコノミー運賃(積算率100%+搭乗400pp)で往復すると「25060pp」です。2倍すると50120ppでほぼ50000ppですね。
ちなみにワシントンDCだと「25138pp」なので2倍で50276pp。こちらもほぼ50000ppです。
つまり・・・
・LCCか特典航空券でクアラルンプール!
・クアラルンプールとニューヨークまたはワシントンを2往復!(またはそれぞれ1往復!)
・LCCか特典航空券で日本へ帰国!
以上!プラチナ達成!(笑)
ダイヤなら4往復でOKです。
海外OKでpp計算めんどくせーって方にお勧めです!!
ちなみに1往復ワシントンDCだともう1往復はヒューストンでもOKです。(50068pp)
ヒューストン2往復だと「49860pp」、ニューヨーク+ヒューストンだと「49990pp(!)」でぎりぎり届きませんでした。
そう言えば・・・
東南アジアと北米を日本経由で結ぶ路線は、2016年11月に放送されたカンブリア宮殿で特集されていましたね。