2019年1月25日に新規就航した太平洋フェリーの新きたかみ。前記事では乗船までの様子をお伝えしました。
当記事では仙台港から名古屋港までのクルージングの様子、新きたかみの船内の様子をお伝えしようと思います。
一般乗客が過ごすエリアは主に6デッキと7デッキ
※船の階層の事を○○デッキと呼びます。簡単に言えば6デッキは6階、7デッキは7階です。
新きたかみの場合、ボーディングブリッジから船内に入ると6デッキにつながります。マイカーやバイク等車両がある場合には車両甲板から上がることになります。原則として車両に乗れるのは運転手1名のみで同行者がいる場合は別に乗船して船内で合流となりますが、介助が必要など同行の必要がある場合には便宜を図ってもらえるようです。
エントランスホール
仙台港で乗船すると、まず正面に6デッキと7デッキを行き来する階段、そして階段の下のキッズスペースが目に入ります。
ちなみに名古屋港下船時は反対側でした。
キッズスペースの様子。
乗船して左側に案内所カウンター。その奥に売店があり、売店のレジも兼ねています。なおこちらは夜遅くに撮影したのでスタッフさんはいません。
太平洋フェリーでも当日アップグレードがあります。空席・空室がある場合、差額負担にて上位クラスにアップグレードすることができます。
カウンター前にあるテレビ。お祝いの胡蝶蘭がならんでいます。テレビはエントランスホール以外に7デッキにも設置されていました。
カウンターからテレビを挟んで大浴場があります。こちらは公式ホームページより。
記念スタンプ。
携帯電話・スマホ充電器。
記念撮影用制服。
新等級 エコノミーシングルの様子
今回は新きたかみから設定された新等級、エコノミーシングルにお世話になります。
お世話になるエコノミーシングルのお部屋。シングルベッドにテーブル。
テーブル上にテレビ用リモコンと鍵が置いてありました。
掛け布団と枕。そして衛星テレビや船内の様子、航行マップが写るテレビ。寝具はなかなか質が高くて快適でした。
鏡。
ハンガー。
エコノミーシングル以上の等級から部屋に鍵をかけることができます。
他の等級は以下の公式ページをご覧ください。
C寝台で節約するもよし、1等や特等で贅沢するもよし。
なお新きたかみには2等船室、いわゆる雑魚寝のフロアはありません。プライベート重視なのも新きたかみの特徴。フェリーで偶然隣になった方と交流を楽しむのもフェリーの楽しみですが時代の流れですね。
出港時は外デッキへ
フェリーが出港するとき、私は基本的に外デッキで出港の様子を眺めるのが好きです。
階段室の階段から外デッキへ行けるので階段を上がっていきます。なお、外デッキに出られる場所はこのほかにもいくつかあります。
外デッキ 6~8デッキ
階段室を出ると奥に写っている2枚扉から8デッキに出ました。8デッキで一般客が立ち入れるのは外のみです。
仙台港の様子。イオン多賀城店がギリギリ写っています。仙台港フェリーターミナルからは歩けなくは無い感じの距離があります。
まるちゃん赤いきつねの看板が見えます(後で食べました:笑)
出港
ゆっくり岸壁を離れます。目に入る海の幅が広くなっていきます。
反対側ではタグボートが新きたかみを引っ張っていました。
ピンと張っていたロープが海面に叩き付けられ、波が立ちました。ここからは新きたかみのエンジンが活躍します。
自力航行になった後もタグボートが並走していました。ありがとうございました!
7デッキの様子
出港を見届けたので、次は7デッキを散策します。
こちらは船内レストラン、グリーンプラネット。レストランについては次記事で詳しくご紹介いたします。
仙台→名古屋航路では昼食・夕食・朝食の3回の食事が提供されます。昼食の営業時間は13:30まで。出港が12:50なので、外デッキで出港を見届けたいなら先に食べるか後に食べるか、いささか中途半端な時間帯です。しかしながら船内でランチを頂きながら出港を迎えるというのもオツかもしれません。
レストラン前にあるパブリックエリア。この壁の反対側に自販機コーナーがあります。
朝食がホテルバイキングであまりお腹が空いていなかったので、昼食は赤いきつねだけにしました。その分夕食バイキングを楽しみにします。
レストラン横のプロムナード。星雲や銀河の写真が飾られています。新きたかみのコンセプトはスペーストラベル。宇宙船を感じさせるデザインや装飾があちらこちらに見られます。
太平洋をクルージング
きそ・いしかりだと船内エンターテイメントがあるのですが、新きたかみにはありません。この後はブログを書いたり、再び外デッキで海風にあたったり。思い思いに過ごしました。なお映画は決まった時間に決まった映画が船室のテレビで流れます。
こちらは案内所横にある売店の営業時間です。私はお風呂用のタオルを忘れてしまったため購入したのですが、船内の売店は常時営業しているわけではないので1時間ほど待って購入しました。購入したいものがある場合は営業時間に注意です。
夕食の案内看板。グリーンプラネットの食事は夕食と臨時で提供された翌日の昼食を頂きました。
その他の設備
おむつ替えスペース。赤ちゃん用ミルクを作るのにも活躍しそうです。
ロッカースペース。C・B寝台利用の場合で大きな荷物はこちらに。冷蔵ロッカー(有料)もあるので、生ものをお土産にしたい場合も大丈夫です。ただし数に限りがあります。
新きたかみ以外の船での冷凍・冷蔵品の預かりについては以下のようになっています。
大揺れの太平洋 予想以上の高波
房総半島を周った辺りから揺れが強くなってきました。私は船の揺れにはそれほど弱く無いと思っていましたが、それでも酔いました。ベットに横たわり、じーっとしている分には良いのですが、ちょっとでも寝返りを打とうとすると吐きそうな感じ。幸いにも眠ることが出来たので、辛い時間は少しですみました。
翌朝の船内放送によると予想以上の高波とうねりを受け、安全のために減速航行しているとの事。この時点で名古屋港到着予定は12時15分の予定。定刻より1時間45分の遅れです。
外デッキは閉鎖、大浴場も閉鎖。
とんでもない時に乗ってしまいました(汗)
セントレア沖を通過
伊良湖水道を抜け伊勢湾に入ってきました。ここまで来たら揺れはもう大丈夫です。
大浴場が開放されたので、まずは朝風呂。
そしてセントレア沖を航行します。
定刻であれば通過は朝9時ごろ。今回は太平洋フェリーが遅延したため、シンガポール航空やタイ国際航空、ベトナム航空などの機体を見ることが出来ました。
臨時のランチバイキング
到着遅延のため、通常は無い2回目のランチバイキングが用意されました。
名古屋港フェリーターミナルに到着!
定刻より遅れる事およそ1時間20分。名古屋港フェリーターミナルに到着しました。
まとめ
太平洋フェリー、新きたかみの乗船記でした。新造船という事で乗ってみたのですが、正直言うと「きそ」「いしかり」のほうが私は好みです。いしかりは旧いしかりしか乗ったことが無いので旧いしかりとの比較ですが、やはり船内エンターテイメントが無いのが寂しいと思いました。ピアノは搭載されていましたので、ピアノのライブ演奏があるだけでも違うかなと思いました。
どちらにしても名古屋港発着は「きそ」と「いしかり」がメインなので、私が今後新きたかみに乗ることはまずないと思います。次は新いしかりに乗ってみたいです。
各フェリーターミナルのアクセス