年内にも飛行機に搭乗しない一般客でも制限エリア内に入れるようにするとのニュースが入ってきました。
新幹線の乗客が入場券を購入してホームまで見送りに行くようなものとも思えますが・・・
私はこれに大反対です。
保安区域まで一般客が入れるようになった時のデメリット
・保安検査に時間がかかる
単純に保安検査を受ける人が増加するのでかかる時間が増えます。新千歳空港での慢性的な混雑はご存知のとおりですが、私の最寄中部国際空港でも朝8時頃までは混雑しています。現状でも捌き切れていないのに、これ以上増やしてどうするんでしょうか。
・保安検査の質が下がる
もし保安検査を受ける人数が増加したのに同じ時間で捌こうとすれば、1人辺りの検査時間を短くするか、保安検査場の数を増やすしかありません。しかし、以下のようなニュースも流れています。
現状でも検査員が疲弊・離職で不足しているのに、これ以上疲弊させてどうするんでしょう?ましてや2020年にオリンピックを控えています。これでしっかりしたテロ対策が出来るのでしょうか?
新千歳空港の大混乱は忘れたの?
2016年夏、新千歳空港で起きた大混乱をもう忘れたのでしょうか?
もしこれが一般客も制限エリア内にいる状況で起こったら?
まずは搭乗客優先で保安検査が受けられるでしょうが、その前に制限エリアから全員を退出させなければなりません。人数が増えているのですから退出にも時間がかかります。当たり前ですね。
また、母数が増えれば上記の搭乗客のような人が紛れ込む確率が高くなると思います。
これで消費が増えるのか疑問
国としては直前まで店舗を利用できることで消費を増やそうと考えているようですが、言うほど消費って増えますかね?これまで保安検査前に消費していた分が移動するだけのように思えてしまうのですがどうでしょう?
食事の回数が増えるわけでもありませんし、欲しいものが2倍になるわけでもありません。
むしろ保安検査に時間がかかるようになって、店舗を利用する時間がなくなるぐらいのリスクがあると思っています。
まとめ
とにかく私はこの規制緩和に反対です。少なくとも利用者の少ない地方空港で一度試してみるべきです。SFCを取ったから優先レーンが使えるとか、そういう問題ではありません。
個人が意見しても影響力はほぼ皆無ですので航空会社が反対してくれると良いですが、さすがにお上には逆らえないのかな(汗)