レンタカーと言えば基本的に出発・返却場所、利用時間を決めて利用するものですが、これらを限定することで格安で利用できるサービスがあります。
それがトヨタレンタカーの「片道GO」です。
今回は片道GOを利用し、名古屋から東京に行ってみました。
トヨタレンタカー 片道GOとは
片道GOとは、出発場所と返却場所が指定される代わりに格安でレンタカーが利用できるトヨタレンタカーのサービスです。もともとは乗り捨て利用された車両の回送を自社スタッフや回送業者に依頼していたものを、利用者に乗ってもらおうという事で始められたサービス。特に最近はコロナの影響で空港から公共交通機関が利用できず、レンタカーで自宅への片道利用が増加しているとのこと。特に羽田空港や成田空港から日本各地への片道移動が増えているので、その分回送も必要です。
レンタル料金は24時間で2200円と破格ですが、最長で48時間4400円までとなっています。また、別途免責保証制度に加入する場合は24時間当たり1100円となります。それでも免責込みで24時間3300円は破格だと思います。
こちらは案件の一例ですが、出発店舗が愛知県一宮や稲沢店、車種はヤリス、期間は12月6日~9日のうちの最大48時間です。返却は指定されているとはいえ、トヨタモビリティサービス返却可能店舗が対象という事で、東京エリアのかなり広い範囲の中から選択することができます。今回私が到着場所に指定した羽田空港店もこの中に含まれています。
この3案件以外にも20~30案件ほどありましたし、愛知県内のある程度の範囲であれば1台も見つからないということはほぼ無いと思います。
ただし案件自体は2~3日前からしか選べないので、直前まで計画が決まらないというデメリットはあります。
今回は愛知県から東京を利用したという事で愛知県のお話になっていますが、東京→愛知の逆区間や、大阪⇔東京、また東京に絡まないところだと九州各地、札幌・新千歳⇔函館、仙台⇔山形・岩手など、全国各地に設定があります。
単純な移動だけではなく例えば札幌⇔函館であれば新千歳空港到着、洞爺湖・登別等を観光して函館へ、函館から地元に帰る、なんて使い方もありだと思います。
メリット?デメリット?車種指定
通常レンタカーだと車種指定をしない場合、コンパクトカー・ミドル・ミニバンなどとランク分けされた中から車種が勝手に決まりますが、片道GOでは商品の特性上予約時に車種が決まります。トヨタレンタカーという事で代表的なコンパクトカー「ヤリス」が多いですが、今回借りたプリウスや8人乗りのノアやアルファードなどもあります。とくにミニバンは通常のレンタル料金が高いですから、コンパクトカーと同じ一律24時間2200円で借りられるのはかなりのお得感がありますね。また、この車種に乗ってみたい!との希望がある場合にも良いですね。かく言う私も、一度プリウスに乗ってみたかった、という希望が今旅には含まれています。
名古屋→伊豆半島→羽田空港
それでは旅の様子を、といっても1人旅で運転していると道中の写真は少なめですが、今回は伊豆半島の道の駅を中心に回りました。日程は3日間、初日は夜出発、1日目は道の駅で仮眠し、2日目は伊豆・修善寺のドーミーイン系列の温泉宿、桂川に宿泊しました。
道の駅スタンプラリー、伊豆半島を総ざらいです。
まずは1か所目の休憩地、道の駅潮見坂。名古屋から東へ下道で移動するときはここで休憩することが多いです。
2か所目の休憩地、伊豆ゲートウェイ函南。こちらで仮眠&車中泊しました。
翌朝は伊豆半島を一気に南下、道の駅開国下田みなとへ。
ペリーさんにご挨拶。ペリーさんもまさかウィルスで全世界が鎖国状態になるとは思ってもみなかったのでは・・・。
道の駅 下賀茂温泉 湯の華。
道の駅くるら戸田はまさかの閉鎖中。ここだけもう1回要訪問です・・・。
本日の宿は湯めぐりの宿、修善寺温泉「桂川」です。こちらは次の宿泊記にてご紹介します。
トヨタレンタカー羽田空港店 返却
修善寺温泉より伊東温泉へ、そのあとは海岸線沿いの有料道路を乗り継ぎ、戸塚から横浜新道~首都高に入りました。初めての首都高、半分楽しみ、半分緊張。
初めての首都高はあっという間。羽田ではなく大師で降りました。ちょうどパラリンピック期間中という事で特別料金が上乗せされていたので、特別料金がかからないぎりぎりの出口です。次の羽田までは1.5㎞。この距離に1000円上乗せはちょっと払えない。多摩川を渡るだけですし。
同じ考えの人で渋滞しているかな・・・と多少覚悟していましたが、以外にもすんなりと多摩川を渡りました。ここまで来たら返却場所はもうすぐです。
24リッター、3672円でした。
走行距離は663㎞。燃費はガソリン満タン法で27.6㎞/L、車の画面表示で28.9㎞/L。
ちなみに片道GOでハイブリッド車利用の場合、距離と燃費に基づいて営業所で清算することもできるそうです。ガソリン単価が分からないので何とも言えませんが、今回は満タン法より画面表示の方が燃費が良かったので、もしかしたら距離清算の方が安かったかもしれません。スタンドに行く手間も省けますしね。
ガソリン代が3672円、これ以外に有料道・高速代が熱海ビーチライン(470円)真鶴道路(200円)西湘バイパス(470円)首都高速(戸塚→大師1030円)かかりました。合計で2170円、ガソリン代と合わせて5842円。
合計すると1人旅では新幹線と変わらなくなりました。片道GOに限らず、レンタカーは複数人数で利用するのがお得ですね。それでも伊豆半島を車で回れた、という点を考えれば満足のドライブでした。
トヨタレンタカー羽田空港店に返却してレンタル終了。無事到着です。
この後は送迎者にて羽田空港まで送ってもらいます。今回は飛行機には乗らないのですが、面倒なので第1ターミナルで、と答えておきました(笑)
羽田空港第1ターミナル、いわゆるJAL側です。とりあえずは片道GOの旅終了です。
羽田から海外出発時に活用出来たら
今回利用してみて活用できるパターンとして、羽田空港発深夜便で海外に行くときに便利なのでは?と思いました。具体的には2018年に3人で行ったタイ・バンコクへの旅です。
この時はEX早得21を利用して1人8800円、これに名古屋駅まで及び品川から羽田空港までの運賃がかかります。ざっくり言って3人で3万円。片道GOが利用できれば、24時間料金プラス免責で3300円、ガソリン代は高くなったとはいえ3000円ほどでしょうか。これに高速代を含めても、新幹線の半額くらいで行けそうに思います。車は返却してしまうので駐車場の心配もなし。デメリットは自分で運転しなければならないこと、新幹線よりは時間がかかる、渋滞の可能性がある、といったところでしょうか。
片道GO、考え方によって様々な使い方ができそうです。機会があればまた使ってみたいと思います。