京都での前泊を経ていよいよ今旅のメインイベント、フェリーに乗ります。今回は阪九フェリーを利用します。
夏の得々フェリー切符
まえがきでもご紹介しましたが、今回はヴィーナストラベルの旅行ツアープラン、夏の得々フェリー切符を利用しています。
代金は今回利用したせっつ・やまとのスタンダート洋室利用で往復7900円。レストラン利用券が1000円分付いてくるので実質6900円でした。
また、先日GoToトラベルキャンペーンについての案内が送られてきました。販売旅行会社であるヴィーナストラベルから直接銀行口座に還付金(35%)があるようです。
阪九フェリーから直接乗船券を購入する場合と旅行ツアーとして申し込む場合があると思いますので、詳しくは申し込み時にご確認をお願いいたします。
泉大津港へのアクセス
阪九フェリーの関西側は神戸港及び大阪泉大津港から発着します。今回は泉大津港を利用します。
という事でやってきました南海泉大津駅。
泉大津港へはJR和泉府中駅、および南海泉大津駅から出港時刻に合わせて連絡バスがあります。
和泉府中駅からは有料で270円かかりますので、大阪の発着地にもよりますが泉大津駅からの利用で問題ないと思います。通常時は難波OCATからの連絡バスもありますが、現在は運休中です。
バス出発前に泉大津駅にあったスーパーで飲み物及び保存できそうな食料を調達。往路の夕食はバウチャーがあった事もあり船内レストランを利用しましたが、明らかにここで買ったお弁当を食べている方も船内にたくさんいらっしゃいましたので、お好みに合わせて購入しておくと良いと思います。
バスの泉大津駅出発は16:30なのですが、15分前に先発便として1台出発するということで乗ってしまいました。到着を分散し、ターミナルの密を避けるという意味でも良かったと思います。
乗船手続き
ターミナルに入ってまずは検温です。37.5度以上の発熱があると乗船することができません。検温は乗船する人全員、乗船手続きは代表者のみで同行者は待合室待機でした。
万が一発熱で乗船できなかった場合、自家用車なら良いのですが、港から戻る交通手段はタクシーしかありません。徒歩乗船の場合で体調不良が認められる場合は連絡バスに乗る前に乗船を断念する決断も時には必要です。
無事乗船券をゲット。
乗船待合室です。乗船前の売店はこちらで最後です。船内にも売店はありますが、出来るだけこちらで購入しておきましょう。
それでは乗船していきましょう!
阪九フェリー せっつ 船内の様子
乗船すると、まずは吹き抜けのロビーですね。テレビの後ろにはエレベーターが設置されています。
乗降口は左右両方にあり、大阪と新門司では相互反対側が開きます。航海中はデッキに出ることもできました。
船内マップはこんな感じ。5・6・7階が居住フロア。
自販機コーナーは飲み物、カップヌードル、アイスクリーム。それに携帯の充電サービスと電子レンジ。
キッズスペースは閉鎖中。
レストランは6階にあります。後ほど訪問。
大浴場は7階です。露天風呂があるのが最大の特徴ですね。海の上で入る露天風呂は最高です!
利用人数をロッカー数を制限することで密にならないよう対策。夜・朝と2回(往復で4回)入りましたが、入れなかったことはありませんでした。
コインランドリーは長旅にはありがたいですね。
ペットスペースはこんな感じ。
カラオケ及び前方が見渡せる展望スペースは閉鎖中でした。
ゲームコーナーはせっつとやまとで置いてあるゲームが若干違っていました。
船室のご紹介(スタンダート洋室)
それでは今回お世話になる船室のご紹介です。今回は往復ともスタンダート洋室を利用しました。
2段ベッドになっています。階段の下のスペースに荷物を入れられます。
ベッド内にライト・コンセント。そして地味にうれしいペットボトルホルダー。
空気が籠りがちな寝台にはありがたい換気口とセキュリティボックス。セキュリティボックスは100円リターン式。
泉大津港 出港
定刻17:30、意外にも静かに泉大津港を出港しました。
遠くにはこれからくぐっていく明石海峡大橋が見えています。
関西空港・神戸空港発着の飛行機
泉大津港から出港するとまずは関西空港の滑走路延長線上を通るため、関西空港発着の飛行機が見られます。
スターフライヤー(かな?)
チャイナエアのカーゴ。
通常時であればもっと発着が多いはずですが、現在はコロナウィルスの影響で大幅減便中。ちょっと寂しい大阪湾上空です。
出港1時間ほどで神戸空港沖を通過します。
この時はスカイマークを中心に発着しています。
もう少し望遠があると良かったですね(EF-Mレンズ150㎜ 35㎜換算240㎜)
明石海峡大橋通過
阪九フェリー(に限らず九州⇔関西間の瀬戸内フェリー)は明石海峡大橋・瀬戸大橋・来島海峡大橋の3つの大きな橋を通過します。
通過時刻は明石海峡大橋から順に18:35→21:40→00:00(予定)
神戸空港沖を通過すると、程なくして明石海峡大橋です。
反対側には淡路島。
遠くにあるように見えて、通り過ぎるのは一瞬なんですよね。
6階レストランで夕食
明石海峡大橋通過後入浴。さっぱりしたところでレストランで夕食とします。
酢豚(510円)ヒラマサの皮酢漬け(320円)ごはん(200円)味噌汁(150円)
合計1180円を1000円バウチャー利用で180円のお支払い。正直言うとこれで1180円だったら持ち込んだ方が良いかなと思いました。バウチャーがあったから利用した感じです。
乗船後オープン時は入場制限が出るくらい人が多かったですが、明石海峡大橋通過後はこんな感じ。メニューが少なかったのは既に売り切れだったのかもしれませんね。密を避けるか、好きなメニューを食べるか。難しい所です(笑)
瀬戸大橋通過
明石海峡大橋に続いて2つ目の大橋、瀬戸大橋を通過します。
明かりの形から言ってマリンライナーですね。
瀬戸大橋を通過時刻は21:30。少し早いですが、そろそろ就寝しましょう。翌朝は6:00到着なので早起きです。
北九州 新門司港到着
「せっつ」ともそろそろお別れ。
新門司港側の送迎は西鉄バスが担当。JR門司駅経由でJR小倉駅まで行きます。
門司駅で降りるつもりでしたが雨が強かったため、弱くなってくれないかな、と小倉まで乗りました。ちょうど雨が弱まったので小倉まで乗って正解でした。
早朝の小倉駅です。ここからはみんなの九州きっぷによる鉄道旅が始まります。
まとめ
阪九フェリーせっつ、大阪泉大津港から北九州新門司港までの乗船記でした。名古屋在住という事でどうしても太平洋フェリーと比べてしまうのですが、やはり太平洋フェリーと比べれば設備的には劣ってしまいます。それでも船の上で入る露天風呂は阪九フェリーにしかない非日常の設備。露天風呂に入るだけでも阪九フェリーを選ぶ価値はあります。また、瀬戸内海を通るという事で揺れが小さく、船酔いしやすい方でも比較的乗りやすい航路と言えるのではないでしょうか。3つの本四連絡橋や神戸・関西各空港を発着する飛行機など、見どころも多いです。
今回の得々きっぷや弾丸フェリーなどの企画商品を利用すれば、かなり安く船旅を体験することができます。夜行フェリーはGoToキャンペーンの対象になるという事で、移動手段として考えても格安。その分旅先で贅沢するも良し、普段は乗らないような上級船室を利用するも良し。個室であれば接触は最小限、デッキに出ればこれ以上の換気はありません(?)
船旅は今がチャンスです。