UA特典で行く沖縄の旅、まずは大阪まで移動します。今回は近鉄の新型特急、ひのとりに乗車します。
近鉄 新型特急 ひのとり
2020年3月14日にデビューした近鉄の新型特急、ひのとり。所要時間は変わっていないものの、座席の快適さが格段に向上しました。特急料金に加えてレギュラーシートで200円、プレミアムシートで900円の追加が必要ですが、その価値はあるのでしょうか。
今回はレギュラーシートに乗車しました。
近鉄名古屋駅 特急ホーム
近鉄名古屋駅は4・5番ホームが特急ホームとなっています。ホームに到着するとちょうど1本前の大阪難波行きアーバンライナーが出発していきました。
乗車するのは16:25発のひのとりです。このあとの特急は16:10発賢島行き、乗車する16:25発難波行き、16:30発難波行きとなっています。
大阪からのひのとりが到着
難波からのひのとりが到着しました。
写真ではわかりにくいのですが、到着と同時にオレンジ色のライトで車両が照らされました。赤い車体が一層鮮やかになります。
降車が終わり、一度ホームから引き揚げです。
16:10発 賢島行き特急 出発
16:10発の賢島行きが出発していきました。
開いた4番ホームにアーバンライナーネクストが到着しました。
いよいよ入線!
さあ来ましたよ!
進行方向が変わりました。ヘッドライトはLEDなんですね。
いざ ひのとりの車内へ!
近鉄ホームページより。
ひのとりは6両編成。一番端の1号車及び6号車はプレミアムシート車両となっています。レギュラーシートとの差額は700円。
今回はレギュラーシート、5号車に乗車しました。プレミアムシートにも空きはあったのですが、せっかく乗るなら運転席後ろに乗りたかったので、今回は見送りました。
座席周りの様子
乗車した5号車です。入線から出発までの時間はごくわずか。既に名古屋駅を出発して地下区間を走行中です。
今回お世話になった座席。
ひのとりでは後ろを気にせずリクライニング出来るよう、プレミアムシートはもちろんレギュラーシートでもバックシェルがついています。今回は最後尾を指定したのであまり関係なかったですね(笑)
片方リクライニングしてみました。座面が前に出ると同時に沈み込みます。いわゆるゆりかご式シートですね。アーバンライナーよりも沈み込み方が大きく、よりリラックスできるように感じました。
座面はかなり分厚いですね。まるでソファーに座っているかのような座り心地。
最後部座席後ろにはスーツケースが入るくらいにはスペースがあります。
ヘッドカバーはHINOTORIのロゴ入り。
コンセントは各席肘掛下についています。コンセントについては少し後述します。
テーブルは座席後ろに1つ。厚さのあるテーブルで安定感があります。アーバンライナーではテーブルが小さかったので、お弁当を広げたり、パソコン作業などが楽にできるようになりました。
そして肘掛下から取り出す小さなテーブルがあります。
フットレストは2段階式。抑えていないと戻ってしまうので指で押さえて撮影しています。近鉄ではフットレストは靴を脱いで使用するのがルールです。
座席の間にカップホルダー。レバーはフットレストを操作するときに使用します。
テーブル上に荷物用フックが2つづつあります。
頭上のランプはその座席に予約があるかどうかを示しています。JR東日本の在来線普通列車グリーン席と同じですね。緑色は指定あり、白は指定なし。子どもはオレンジ色の様です。特急券無しで飛び乗った場合はランプが白色の座席に座ると良いですね。
デッキ・荷物置き場
4号車と5号車の間のデッキです。ベンチシートが置かれているほか、無料の荷物ロッカーがあります。
ロッカーは通常の鍵を利用するタイプと、ICカード乗車券を鍵代わりに使えるタイプがあります。
せっかくなのでICカードタイプを使ってみました。
機内持ち込み最大サイズを入れるとこんな感じでした。
欲を言えば床面とロッカーに段差があるので、これが無ければ重いスーツケースでも出し入れが楽なのになと思いました。
途中の停車駅はもちろん、名古屋・難波共に到着後の停車時間は短めなので、荷物は早めに取り出した方が良いかと思います。
車いすスペースと1人用座席
4号車に車いす対応座席、およびデッキにはバリアフリーのトイレがあります。
カフェスポットと自動販売機
プレミアム車両にそれぞれカフェスポットがあります。
挽きたてコーヒーは1杯200円。
自分でカップをセットしてボタンを押します。
コーヒーサーバーの隣にはスナックが売っています。スナックはSOYJOY(100円)とクリーム玄米ブラン(150円)です。それにココア(150円)と紅茶(100円)ですね。ココアと紅茶用のお湯はコーヒーサーバーから無料で入れることができます。
カフェスポットの先はプレミアム車両。プレミアム車両だけハイデッカーですね。
レギュラーシート利用の場合は入室はやめましょう。
冷たい飲み物は自動販売機より。2号車と3号車の間にあります。
コンセント容量に問題あり?
問題があると思ったのが座席にあるコンセント。
何と電源容量はわずか0.6Aしかありません。全席コンセント設置ではありますが、0.6Aではスマホやタブレットの充電は気休め程度でしょう。「使用しないでください」の文字をそのまま受け取るなら、繋ぐことすら許されません。
実際私もスマホを40分ほど充電してみましたが、GPSスピードメーターを常時動かしていたこともあってバッテリーのパーセンテージはそのままでした。充電マークは表示されていました。
ちなみに名古屋⇔大阪間で最大のライバルである東海道新幹線には2Aの表記があります。2Aあればスマホ・タブレット・ノートパソコンをしっかり充電・使用することができますね。
設計段階で0.6Aの容量に疑問を持つことが無かったのでしょうか。デビューしたばかりの列車なのですぐに改修されるとも思えませんが、1つの課題ではあると思います。
大阪難波へ
あべのハルカスが見えてきました。終点の難波までもうすぐです。
まとめ
近鉄の新型特急、ひのとりの乗車記でした。
アーバンライナーと比較して間違いなく快適性はアップしています。差額200円ならひのとりを選択しますし、どちらにしても名阪特急の速達タイプ、いわゆる甲特急は全てひのとりに置き換わります。
今回はレギュラーシートだったので、次回以降は是非プレミアムシートにも乗車してみたいですね。
個人的な感想ですが、速達性の劣る乙特急になってしまったアーバンライナーに乗車するくらいなら急行乗り継ぎで良いかなと思っています。どうせ乗るならひのとり。節約するなら急行乗り継ぎでしっかりと。メリハリのついた選択が私の乗車スタイルになりそうです。