SFC修行となぞの旅人

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2017年SFC取得済。 格安航空券やマイルで勝手気ままに旅行してます。

人生最高の旅行となるはずだったファーストクラスで行くドイツを悲しい旅にした事件と1杯の紅茶【2018年旅行記22-0】

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ファーストクラス。シンガポール航空のスイートなど一部例外を除き、飛行機の座席の中では最も上位のクラスである。

 

そんなファーストクラスで行く旅となれば、人生で最高の旅となるはずであった。

 

しかし、日本に帰ってきて残った思い出は良いものとはならなかった。

 

はじめに

当記事は読者の方、特にドイツが好きな方やドイツ在住の方を不快にさせる可能性があります。正直に言えば愚痴記事です。ご了承の上読み進めていただきたいと思います。

 

 

途中までは素晴らしい旅だったはず

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行きはルフトハンザのファーストクラス。帰りはANAのファーストクラス。これ以上の旅は無い。

 

日程は1泊3日。

 

ドイツに行くのにファーストクラスを使うというよりも、ファーストクラスに乗るためにドイツに行くと言うほうが正しいかもしれない。

 

 

フランクフルト国際空港に到着。ルフトハンザのお肉は固かったし、英語のやり取りも大変だったけど快適なフライトだった。プチトラブルも無くはなかったけど、無事入国した。

 

フランクフルト中央駅に到着。

 

まぁ街はたばこの吸い殻が大量に落ちていて汚いけど、海外でこれくらいはよくあること。日本人のイメージする立派な教会や湖畔のお城のイメージからはかけ離れているが、こういった本当の街を知ることができるのも海外旅行の醍醐味だ。

 

ホテルはインターコンチネンタルフランクフルト。

 

IHGスパイア特典でアップグレードしてもらえたし、レイトチェックアウトももらえた。建物はそれほど新しくないし、部屋もそこまで広くないけど、スタッフのホスピタリティーは素晴らしい。このホテルで良かったと思った。

 

時差ボケで現地深夜時間で寝たのは2時間くらい。朝までが長かった。

 

ようやく朝になりホテルで朝食。野菜が少ない気はしたけど、ドイツらしい朝食を食べた。

 

部屋に戻って出かける準備。そして散策に出発。

 

朝のマイン川沿いをレーマー広場に向かって歩く。天気は曇りだが、そんなことは気にならない。

 

この鳥はなんという名前だろう?

 

現地の人がランニングをしている。

 

一応ひったくりを警戒して荷物をがっちり持つ。

 

レーマー広場、ゲーテハウス、大聖堂の展望台。弾丸旅なので1つ1つが貴重な時間。

 

街には教会の鐘の音が鳴り響く。この音を聞けただけで来てよかったと思えた。

 

 

 

 

 

 

 

ここまでは良かった。

 

 

悲劇の舞台 ザクセンハウゼン

 

一度ホテルに戻り、この後どうするかを考える。自由に使える時間はあと3時間くらい。

 

私は迷った。

 

シュテーデル美術館へ行くか。りんご酒を飲みに行くか。

 

 

フランクフルトを代表する美術館、シュテーデル美術館へはインターコンチネンタルから目の前の橋を渡ってすぐにあった。

 

一方りんご酒で有名なザクセンハウゼン地区はシュテーデル美術館からさらに南、と言っても徒歩で10分くらいの距離。

 

私はりんご酒を飲みに行くことを選択した。実質2時間ちょっとでは落ち着いて美術館を回れないと思ったのだ。

 

 

某有名りんご酒店にて

お店に着いた。日本の大手ガイドブックには大抵掲載されている有名店だ。

 

重厚な外観に威圧感を感じるも、意を決して入店する。

 

店内はそこそこ賑わっている。

 

案内が無いので近くの店員に話しかけてみた。

 

私の英語が伝わったか伝わっていないのか、聞こえてはいるようだが反応が無い。

 

仕方ないので他の店員何人かに話しかけてみる。

 

全く相手にされない。

 

しかし私の後に入店してきた人たち、数名のグループいくつかは席に案内されていく。

 

私も空いている席に座ってみた。そして店員を呼ぶ。

 

全く相手にされない。

 

ここで悟った。完全に無視されている。

 

1人客はダメなのか? 予約がいるのか?

 

ダメならダメで言ってほしい。無視されるのが一番辛い。

 

この時点で半ば心は折れかけていた。

 

偶然日本語が聞こえたので、藁にも縋る思いで話しかけてみた。

 

 

話しかけた相手が悪かった

話しかけたのは私よりも年齢高めの2人組。

 

結果から言うと話しかけた相手が悪かった。まぁ周囲にはほかに日本人はいなかったのだが。

 

何を言われたか正確に思い出すことはできないが、かなり馬鹿にされた。言葉が分からないのが悪い、自分たちは仕事だから相手はできない、早く他へ行けよと。

 

断ることは理解できる。その人たちにも都合があるだろう。仲間だけで飲みたかったのかもしれないし、大事な商談があったのかもしれない。

 

しかし断り方と言うものもあるだろう。日本語なので細かなニュアンスまで伝わってくる。

 

私の心はズタボロだった。

 

もうここにはいられない。私の負けである。撤退しよう。

 

私は静かにその店を後にした。

 

ホテルへ逃げ帰る

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りんご酒のお店は他にもあるが、店を変えてまで飲む気にはなれなかった。楽しい気分で来た道を、今度は怒り半分、悲しみ半分の気持ちでとぼとぼと帰る。

 

途中シュテーデル美術館の横を通る。時間が無くてもこちらに来ればよかった。結果論だけど。

 

 

 

ホテルに帰ってきた。

 

スパイア会員特典のドリンクバウチャーが残っていた。

 

温かい紅茶で心を落ち着ける。本当にありがたかった。

 

ある意味この紅茶が旅行中で一番おいしかったかもしれない。

 

バウチャーなので無料だが、チップを少しばかり置いた。今の私の気持ちだ。ホテルスタッフから見れば何の気もない、いつものチップかもしれない。でもそれでいい。ただの自己満足だ。

 

日本人からすれば面倒なチップ制度だが、こういった時に明確に感謝を伝えられるのは良いと思った。

 

チェックアウトのフロントスタッフさんの笑顔がまぶしかった。

 

フランクフルト中央駅から空港へ。来た時とは違って見える気がした。

 

 

 

 

このドイツの第一印象、フランクフルトの嫌な思い出は消えないだろう。そしてザクセンハウゼン地区にはおそらく一生近づくことは無いと思う。

 

ドイツの人、ドイツが好きな人には申し訳ないが、それが私の正直な気持ちだ。

 

 

帰国便はANAファーストクラス。初めての搭乗だった。しかし、ファーストクラスに搭乗する高揚感よりも、安堵感の方が強かった。

 

旅行出発前は洋食にしようと思っていたが機内食だが、和食にした。汁物の出汁が優しかった。やっぱり日本人だ。

 

 

あとがき

帰国して2・3日経った。やはりファーストクラスに乗れた満足感より、悲しい思いの方が強い。移民政策によりテロが起きたりしているので、ドイツ人が排他的になるのも何となくわかる気がする。しかし、何より日本人に冷たい対応をされた事が残念だし、腹が立つし、悲しいし、悔しかった。人間とは楽しい記憶より悲しい記憶の方が残るものだ。生存本能からは仕方ないのかもしれないけれど、人間のこの性質には嫌になる。

 

 

これがドイツ旅行を悲しいものとした事件の一部始終である。

 

残念ながら悲しい旅にした要因の1つは、皮肉にも同じ日本人だった。

 

 

いかにファーストクラスと言えども、人間の温かみには勝てないのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

次からはファーストクラス搭乗記も含め、ドイツ弾丸旅行の模様をお伝えいたします。