SFC修行となぞの旅人

SFC修行となぞの旅人

2017年SFC取得済。 格安航空券やマイルで勝手気ままに旅行してます。

PayPay祭りの裏側でSFC修行界に静かな大激震 プレミアムエコノミークラス最安運賃 ブッキングクラスN新設 マイル・PP積算率が70%に

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皆さんこんにちは。マイラー界ではPayPay決済の20%還元が盛り上がってますね!私は完全に蚊帳の外であります(笑)

 

そんな中、しれっとSFC修行界に大変なことが起きています。2019年SFC修行を予定している方にとっては大きな影響がありますので、よく考えてから旅程を組むことをおすすめします。

 

ANAプレミアムエコノミー運賃 ブッキングクラス「N」導入

www.ana.co.jp

 

ANAのプレミアムエコノミーは、これまでどの運賃で購入してもマイル・PP積算率が100%でした。しかし12月6日以降発券分については、最安値運賃に「ブッキングクラスN」が導入されました。

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ブッキングクラスNはマイル・PP積算率が70%

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重要なのは、ブッキングクラスNはマイル・積算率が70%であるという事。つまり、プレミアムエコノミーでこれまでと同じ運賃で同じだけ飛んでも、これまでの70%しかPPが溜まらないという事になります。

 

ビジネスクラスへのアップグレード不可

ブッキングクラスNの航空券では、ビジネスクラスへのマイルやアップグレードポイントを使ったアップグレードはできません。

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ダイヤ会員であれば、2倍のアップグレードポイントを使えばアップグレードできると思われますが、それでも2倍のポイントが必要になるので使いづらくなりました。

 

特にダイヤ修行を継続されるような方にとっては、KUL発券などの海外発券でアップグレードポイントを利用してビジネスクラスで楽に修行するというようなことはできなくなりました。

 

 

既に導入されたので回避方法が無い

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ANAのお知らせで発表されたのが12月4日。

 

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適用されるのが12月5日から。つまり、ほぼ予告なくブッキングクラスNが導入されたという事になります。

 

対応策は・・・?

正直なところ発表から導入までが早すぎて対応策が無いといった印象です。海外に行くという目的があって購入する場合は良いのですが、PPが効率よく貯まればどこでも良いという方にとっては、国際線を使ったSFC修行は改めてよく計算してから利用したほうが良いと思います。これまでプレミアムエコノミーの運賃は一律100%積算だったので特に気にすることなく購入できましたが、これからは購入する航空券のブッキングクラスをよく確認して発券する必要がありますね。PP単価的に言えば、国内線のセールをうまく購入したほうが抑えられる気もします。

 

具体的にどう変わったのか検証

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こちらはSFC修行における海外発券の定番、クアラルンプール発石垣行きのプレミアムエコノミー航空券です。オレンジの枠で囲った通り、ブッキングクラスがNになっていますね。

 

国内線区間は100%?

ブッキングクラスNに対応する国内線区間の積算率が今のところ見当たらないのですが、付与されるマイル数から推測すると国内線区間は100%積算のようです。クアラルンプール発石垣行きのであれば、ブッキングクラスNだと7120マイル、1つ上のブッキングクラスGだと9124マイルです。

 

PP比較まとめ

クアラルンプール発石垣行きのPPをまとめるとこうなります。

出発地 到着地  100% 70%
KUL TYO 5407 3904
HND ISG 2448 2448
ISG HND 2448 2448
TYO KUL 5407 3904
    15710 12704

ブッキングクラスNのBASIC PLUSは99480円で12704PPなのでPP単価7.83円/PP。

ブッキングクラスGのFLEX PLUSは140780円で15710PPなのでPP単価8.96円/PP。

 

一応目安であるPP単価10円を切ってはいますが、これまでクアラルンプール発石垣行きのPP単価は5円台~6円台をたたき出していたことを考えると、かなりの悪化と言えます。しかもブッキングクラスNはアップグレード対象外ですからね。

ビジネスクラスの航空券を検討する

 プレミアムエコノミーの効率が悪いのであれば、いっそのことビジネスクラスを検討してみてはいかがでしょうか。

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支払総額は上がりますがブッキングクラスがZになるので、国際線区間の積算率が125%にアップします。獲得できるPPは18212PP。PP単価は9.60円/PPです。PP単価はほどほどですが、ビジネスクラスの快適なフライトが確定します。また1度に獲得できるPPが多いので、修行回数を減らす=必要日数や空港までのアクセス費用を少なくすることが出来ます。

 

クアラルンプール発北米行きの航空券には影響がない?

SFC修行におけるクアラルンプール海外発券でもう1つの目的地となる北米。こちらはそもそもブッキングクラスの高い=自由度が高い航空券の方が運賃が安いという謎運賃のため、ブッキングクラスN導入による影響は受けていないようです。

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全てプレミアムエコノミーのブッキングクラスE、積算率は100%(+搭乗ポイント)です。もちろんマイルやアップグレードポイントでビジネスクラスへのアップグレードが可能です。

 

こちらのルートは2017年に私も利用しまして、合計25060PP獲得できます。現在の価格でPP単価を計算すると9.02円/PPです。ニューヨークよりも距離の長いワシントンだとさらにPPを獲得できますし、アメリカの他の都市を目的地にしても良いですね。出来れば飛行距離の長い東海岸の都市を選びたいところです。

 

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ちなみに他の運賃種別だと40万円以上します。なぜか一番使い勝手の良い運賃が一番安いという謎運賃です。

 

ビジネスクラスには既に70%積算の運賃があった

これまでにもビジネスクラスにはセール運賃向けの「P」積算率70%のブッキングクラスとして存在していました。確かにプレミアムエコノミーの最安値よりビジネスクラスの方が積算率が低いという状況は普通に考えておかしいので、これが正常化したとも言えます。

 

所感・まとめ

速報版の感じでざっと調べてみました。正直最初はもっと悪化しているのかなと思いましたが、KUL発券であればはまだまだお得かな・・・と言った印象を持ちました。それでも以前と比べればかかる費用が増えたことに変わりはありません。そして、相対的にクアラルンプール発北米行きの使い勝手の良さが際立つ事となりました。

 

最近ANAではプレミアムクラスの当日アップグレードの実質値上げ、国際線航空券国内区間の積算率変更、そして今回のブッキングクラスN(積算率70%)導入など、修行僧にはかなりの逆風が吹いています。私は中部国際空港が拠点という事でANA派ですし、既にSFCを取得しているのであまり影響は受けないのですが、これから航空会社の上級会員になろうという方はJALの上級会員制度も良く調べてどちらが良いか考えたほうが良いと思います。

 

なお、今のところ当ブログではこれからもANAを中心に扱っていくつもりではいます。

 

 

どの運賃、どのルートを選択するかは個人の自由ですが、多くの方にとってSFC修行は人生で1回だと思いますので、悔いのないルートを選択していただきたいと思います。