※ 当記事の各種運賃・料金は記事執筆時・検索時のもの、日程は一例です。実際にご利用の際には最新の価格・情報を参照してください。
エアアジアジャパンが中部⇔新千歳に就航して約半年がたちました。就航当初はLCC2社の価格競争が強かったイメージでしたが、ここに来て中部⇔新千歳便就航会社全てで価格競争の模様を呈してきました。特に6月の運賃が安かったので各社の運賃を比較してみます。また、旅割Xと組み合わせた中部発のSFCおすすめルートも最後にご紹介いたします。
中部⇔新千歳便 就航会社一覧
中部⇔新千歳には現在6社が就航しています。
・JAL
・ANA
・AIR DO
・スカイマーク
・エアアジアジャパン
・ジェットスタージャパン
なおANAはAIR DOとコードシェアを行っています。
エアアジアの基本運賃は4500円
エアアジアの中部⇔新千歳便の基本普通運賃は4500円です。時々セールを行っており、これより安い価格で購入できることもあります。現在は4月8日までメガセールとして、片道1980円で購入できる日があります。
ただしエアアジアはクレジットカード決済手数料として400円必要(一般的なカードの場合)ですので、実質価格は4900円。往復で9800円が最低価格です。
【衝動買い】ANAの旅割75が6410円から AIR DO公式はさらに100円安い
私が衝動買いしたANA便は片道6410円。往復12820円です。中部発の対象便は15:15発のANA4835便(AIR DO運航便)と19:10発のANA717便。新千歳発の対象便は8:40発のANA4830便(AIR DO運航便)こちらはANAの便ですから当然マイルも貯まりますし、上級会員ならラウンジも使えます。AIR DO運航便である15:15発を直接AIR DOで予約すると6310円でした。ただANAで予約すれば実質100円分以上のANAマイルが貯まり、ラウンジなどもANAのサービスが受けられますので、基本的にはANAのホームページで予約してよいと思います。
※予約枠の関係からか、ANAホームページは高いのにAIR DO公式だと安い場合もありますので、よく比較検討されることをお勧めします。
JALのウルトラ先得も6410円から
ANAと合わせたように、JALのウルトラ先特もANAと同額の6410円からの設定になっています。時間帯もANAと同じ中部発が夕方~夜の便、新千歳発が朝の便ですね。こちらももちろんJALの会員ならJALのマイルが貯まりますし、上級会員ならラウンジも使えます。
ジェットスターは4180円から
ジェットスターの最低価格は設定としては4180円でした。ここに支払手数料の500円がかかります。(一般的なクレジットカードの場合)実勢価格としてはCLUBジェットスターの会員価格で4480円。一般価格は5180円と言う日が多かったです。また、個人的にはCLUBジェットスターに対してあまりいい印象を持っていません。現在は入会していますが、次回更新はしない予定です。
便数や時間帯についても曜日によって異なる場合が多く、少ない日だと1日1便(1往復)の日もあるので、ちょっと使いづらい印象です。
先日ジェットスターは中部国際空港の拠点化を発表しましたので、今後の展開に期待したいところです。
スカイマークはいま割が5910円から
経営再建から見事復活のスカイマーク。中部⇔新千歳の最低価格は5910円でした。ANA・JALの6410円と比べてしまうと厳しいかなと言ったところですが、中部発の早朝便(7:15発)や深夜到着便(23:25着)があり、札幌滞在時間が伸びる時間設定はうれしいところ。
そしてLCCと違い、預け手荷物・座席指定・支払手数料がかからないので、スッキリとした運賃となっています。
またスカイマークを往復利用し、深夜到着便で中部空港へ帰ってくると駐車場代が1日分無料になるサービスを行っています。23:25に中部へ到着すると名古屋方面への名鉄が終了(特急名古屋行き23:31発が最終)しているので、マイカーで空港に行く場合にはありがたいです。
SFC修行ルートを組んでみる
私が予約したANAの往復は12820円です。旅割75(運賃7)の中部⇔新千歳は921PPなので往復で1842PP獲得、PP単価は6.96円/PPとなり、SFC修行としては超優秀です。ただし時間帯が中部発は夜、新千歳発は朝なので、中部基点だとどうしても宿泊費が掛かります。逆に新千歳基点の場合は朝出発の夜帰着、日帰り旅行として使いやすい日程かと思います。
私は現地まるまる1日滞在の2泊3日としました。
新千歳起点の場合はこちら。
旅割Xを利用した三角飛び
ANAでは4月5日までタイムセールとして旅割X運賃を販売しています。旅割Xは積算率が50%のためSFC修行には使いにくいと言われていますが、それでも那覇⇔新千歳は距離が長いためPP単価7円台でPPを獲得することが出来ます。
また、同時期のソラシドエア運航便の中部⇔那覇が安いので、これらを組み合わせてNGO-OKA-CTS-NGOのいわゆる三角とびがSFC修行に効率が良いです。
最安値で予約しようとすると那覇・札幌で1泊ずつが必要になるので宿泊費が掛かりますが、那覇と札幌の夜を1度の旅程で楽しめると捉えることもできます。土日を中心に既に価格が上がっている便・日程も多いので、予約を検討される方はお早めにどうぞ。
獲得PPは中部→那覇が7110円・1213PP(75%)、那覇→新千歳が9900円・1397PP(50%)、新千歳→中部が6410円・921PP(75%)、合計23420円・3531PPで、PP単価は6.63円/PPとなります。
厳しいLCC2社 どうなる今後の中部⇔新千歳便
格安運賃を武器にエアアジアが就航すれば、ANA・JALも6千円台の運賃を提供、そこにジェットスターやスカイマークも参戦、まさに中部⇔新千歳は群雄割拠の戦国時代となりました。
絶対額で見ればまだLCCが安いものの、最安値運賃で比べれば1000円前後。その上受託手荷物や座席指定等の料金がかからないとなればANA・JALを選ぶ人が多いと思います。また今回は6月で比較しましたが、冬の北海道で欠航した場合の対応も違うはずです。LCC2社としてはさらに値下げをするか、今後就航・増便が見込まれる中部発海外への乗り継ぎ需要をうまく作れるかと言ったところでしょうか。
利用客側からすれば運賃の値下げはありがたい限りですが、あまり競争が激しくなって安全性がおろそかになったり、中部空港から撤退するような事は避けてもらいたいところ。今後とも中部⇔新千歳線から目が離せませんね!