シンガポールでの移動手段に便利なMRTと路線バス。本数が多く安価なので、シンガポールで安く観光するには欠かせません。
シンガポールMRT・路線バスの3つの乗り方
シンガポールのMRTを利用するには、主に3つの手段があります。
・スタンダートチケット
・ez-linkカード
・シンガポールツーリストパス
スタンダートチケット
スタンダートチケットは一般的なきっぷです。乗車するごとに券売機でチャージします。1枚のスタンダートチケットで6回まで乗車することができ、回数に応じて割引があります。
ez-linkカード
私が購入したez-linkカードはドラえもんデザインでした。
ez-linkカードは日本で言うsuicaやpasmoです。MRTやバスに使える他、コンビニ等の対応店舗でも利用することが出来ます。
購入は12ドルより。カード代金が$5かかるので、実際に運賃として使えるのは$7です。
シンガポールツーリストパス
thesingaporetouristpass.com.sg
ツーリストパスは旅行者向けの乗り放題チケットです。1日券~3日券があり、日数が多いほど割安になります。
料金 | デポジット | 総額 | |
1日券 | $10 | $10 | $20 |
2日券 | $16 | $26 | |
3日券 | $20 | $30 |
例えば1日券であれば、初めに$20で購入して6日以内に所定の場所に返却すればデポジットの$10が戻ってきます。返却しない場合のデポジット返却は当然ありませんが、そのままez-linkカードとして利用できます。単純に料金だけ考えると返却してez-linkカードを買いなおしたほうがお得ですけどね。
実は私は使ったことがありません(笑)
www.singaporetouristpassplus.com.sg
またツーリストパスには各種特典が付いたツーリストパスプラスと言うものもあります。特典が活用できるようならこちらを利用するのがおすすめです。
どれを使えば一番お得?実際に乗った区間と料金を公開
チケットの種類を把握したところで、一番気になるのはどのチケットが一番得かと言うところだと思います。今回はez-linkを利用して2日間MRTとバスを使い倒し、どれくらいの価格になったのか、レポートしたいと思います。
※この検証は、12月に行ったANAダイヤ修行の旅ではなく、2月に行ったシンガポール旅行での検証です。
以下が2日間で乗った区間です。
シンガポールMRT路線図(参考)
1日目
1:チャンギ空港→フェラーパーク(MRT)(ムスタファセンター最寄り)
2:ホテルボス最寄りバス停→ブギス(バス)
3:ブギス→エキスポ(MRT)
4:エキスポ→ラベンダー(MRT)
5:ラベンダー→アンモーキオ(MRT)
6:アンモーキオ→ナイトサファリ(バス)
7:ナイトサファリ→アンモーキオ(バス)
8:アンモーキオ→ラベンダー(MRT)
2日目
9:ラベンダー→アンモーキオ(MRT)
10:アンモーキオ→リバーサファリ(バス)
11:リバーサファリ→カーティブ(シャトルバス・$1)
12:カーティブ→ラベンダー(MRT)
13:ラベンダー→チャンギ空港(MRT)
その他の出費 自販機でドリンク購入($3.5)
ツーリストパスで使えないものは11のシャトルバスと自販機で購入したドリンク、合計$4.5でした。
シンガポール到着時にez-linkに入っていたのは$5と端数(未記録)でした。
追記
検索サイトで運賃を検索することが出来ました。それによると、前回乗車したバス、オーチャード→チャンギ空港第2ターミナルは$1.87。従って使用開始時の残高は$5.13だったという事になります。以下内容は書き換えてあります。
こちらから運賃検索ができます。
https://www.mytransport.sg/content/mytransport/home/commuting/busservices.html#Fare_Calculator
途中現金で$50チャージしたので、合計$55.13。そして2日目チャンギ空港到着時の残高は・・・
$36.61でした。これにシャトルバスとドリンク代の$4.5を足すと$41.11。最初の金額$55.13から引くと約$14.02です。上記の私の使い方だと、2日券利用でも元を取れなかったという事になります。
1日目にはシンガポールエアショーを見に行ったので、チャンギ空港→ホテル(ラベンダー最寄)→エキスポ駅や、ホテルとナイトサファリ往復などかなりの長距離を利用しましたが2日券の$16以下に収まっています。ちなみに1日券と1日目を比べると1日券の方がほんの少し(1ドル以下)お得でした。
ez-linkの乗り継ぎ割引
ez-linkには乗り継ぎ割引のサービスがあります。適用条件は以下の通りです。
What are the transfer conditions?
A transfer can be from:
- the MRT/LRT to a bus service,
- a bus service to another bus service, or
- a bus service to the MRT/LRT
Under Distance Fares, the rules are:
- Transfer time limit of 45 minutes.
- All journeys must be within 2 hours of the first boarding on the same journey.
- Single entry and exit allowed for rail.
- Current bus service must not be the same number as the preceding bus service.
- Maximum of 5 transfers can be made within a journey.
・割引されるのは「MRT/LRT→バス」「バス→バス」「バス→MRT/LRT」の3パターン
・乗り換え時間は45分以内
・すべての旅程が2時間以内
・旅程のうちMRT/LRTは1回だけ
・同じ番号のバスには乗り継げない(割引がない)
・乗り換えは5回まで
今回の私の旅程だと、ナイトサファリ・リバーサファリに向かった際のアンモーキオ駅の乗り継ぎは割引が適用されていることになります。
カード代金(デポジット)の考慮
ez-linkカードは最初の購入時にカード代金として$5必要です。これは運賃としては使えないので、もし今回の旅でez-linkを購入していたら$20ほど必要だったことになるので、2日券の方がお得でした。私は前回シンガポール訪問時に購入していたので、再び利用して購入代金は必要ありませんでした。
かなり乗車する予定で無いとツーリストパスは高くつく可能性が高い
シンガポールのMRT・路線バスなど公共交通機関はそもそも運賃が安く、さらに長距離でもあまり運賃が上がらないので、かなりの回数・距離を乗らないと元を取れない事がわかりました。
結局どれを買えばいいのか?
以上の事から、各チケットのおすすめは以下のようになります。
スタンダートチケットおすすめの方
・MRT利用は空港との往復のみ、観光はツアー・タクシー・UBER・徒歩等利用の方
ez-linkおすすめの方
・主にMRTや路線バスを利用して観光したいが、そこまで回数乗らない方
・かなりの回数乗るつもりだが、もしかしたら予定変更して乗らない可能性がある方
・今後シンガポールに再訪問予定がある方
ツーリストパスおすすめの方
・MRTや路線バスに確実にかなりの回数利用予定の方
・金額が一定で乗り放題という所にメリットを感じる方
・シンガポールへの旅行が今回だけという方
まとめ
今回の検証旅ではMRTや路線バスを何回利用するかわからず、前回訪問時に購入したez-linkがあったためそのまま利用しました。また観光の予定を間違えたため、リバーサファリとナイトサファリを違う日に訪問するという何とも効率の悪い行程となってしまいました。(リバーサファリとナイトサファリは隣同士)チャンギエリアと市内を2往復、そしてサファリエリアと市内を2往復しましたが、それでもツーリストパスとほぼ変わらない運賃で収まりました。ez-linkの購入代$5も考慮に入れつつ、ツーリストパスはよほど計画的に使わないと逆に損することになりそうです。
ちなみに今回は2日券で検証しましたが、3日券は2日券プラス$4です。3日券であれば元を取るハードルはかなり下がりますね。
私と全く同じ行程と言う方はいないとは思いますが、感覚的にこれくらい乗るとこれくらいの運賃という感じで、シンガポールのMRT利用にどの方法を利用するか迷っている方の参考になれば幸いです。