SFC修行をする上で、プレミアムクラスへの当日アップグレードをする機会があると思います。当日アップグレードをすることによって、獲得ppが増加しますが、これによってpp単価が変化します。これに関して少し変わった視点から私の考え方を述べたいと思います。
当日アップグレードとは?
旅割75などの普通席の航空券を持っている場合に、搭乗日当日カウンターで当日アップグレード料金9000円を支払うことによってプレミアムクラスへアップグレードすることです。
獲得ppはどう変化する?
SFC修行で普通席となると、たいていの場合旅割75(旅割系運賃)で購入していると思います。旅割75の場合、マイル換算率は75%です。これをプレミアムクラスに当日アップグレードすると、換算率が50%プラスの125%となります。なお搭乗ポイントは付与されません。これは運賃8のマイル・ppと同じになるので、いくつ増えるか調べたいときは運賃8で検索すると便利です。
当日アップグレード部分のpp単価は意外と良くない
以前は当日アップグレード料金がもっと安かったのでpp単価向上に貢献したようですが、年々値上げされて2017年現在では9000円です。と言うことは、片道900マイルの路線でようやくpp単価が10円となります。
片道900マイル以上の路線となると、実はかなり限られてしまいます。
・那覇⇔東京・仙台・新潟・新千歳
・宮古⇔東京・名古屋・大阪
・石垣⇔東京・名古屋・大阪
那覇路線だと、私の最寄である中部国際空港でも900マイルに届かないのです。
基本的にpp単価は悪化する
SFC修行目的で旅割75を確保する場合、大抵はpp単価10円以下でしょうから、当日アップグレードを行うとpp単価は悪化する可能性が高いです。もちろんプレミアムクラスを利用することによってラウンジが使えたり、GOZENやSABOを頂けますので、単純にpp単価だけで比較するのは難しい面もあります。
1つ例を出しましょう。
私のSFC修行第1弾では、那覇→成田の普通席を旅割75で7940円で確保しました。1476pp獲得でpp単価は5.38円/ppと超優秀路線だったのですが、仮にこれを当日アップグレードしたとすると、16940円で2460pp獲得、pp単価は6.89円/ppと約1.5円も悪化します。
私が問題提起したいのは、「pp単価が悪化するから当日アップグレードしないでおこう」と言う考え方についてです。
SFC修行の場合、最終的に50000ppという目標があります。従って、当日アップグレードをしなかった事によって減少するppを、将来のどこかで獲得しなければいけないと言うことになります。
羽田・成田⇔那覇の場合、当日アップグレード分のpp単価は9.14円/ppです。単純にpp単価という面だけで考えた場合、将来的に9.14円より良好な単価で984ppを獲得できると予測している場合にはアップグレードしないほうが良いと考えられます。逆に地方を拠点空港とされている方等でpp単価が10円を超えることが多い場合はアップグレードしたほうが良いと言うことになります。
もう1つ考慮しなければいけないことは、空港へのアクセス代や飲食費・宿泊費等の付随費用です。当日アップグレードすることによって1回の行程で得られるppが増えますから、それによって修行回数を減らすことが出来れば効率が上がります。
まとめ
長くなってしまいましたが、要はこういうことです。
当日アップグレード分のpp単価より良好なpp単価で将来航空券を確保できますか?
主要都市発着の旅割75やプレミアム旅割28であれば、11月以降のオフシーズンにpp単価7円台程度で購入できる可能性が高いですが、100%ではありません。また、当日アップグレードで多少pp単価が悪化したとしても、プレミアムクラスの恩恵を受けることが出来るので、それはそれで有りでしょう。
SFC修行の費用と言う面で見るのであれば、当日アップグレードする便のpp単価だけを見るのではなく、SFC修行全体での費用を考えてみてはいかがでしょうか。