※当記事へのアクセスが増えていますので、追記をさせていただきます。
ANAから国内線の新運賃が発表されました。「ANA SUPER VALUE EARLY」です。すでに発表されているFLEX・VALUE・SUPER VALUEと比べてネーミングや条件から推測するに一番安い運賃であると思われます。
新運賃 「ANA SUPER VALUE EARLY」 とは
ANA SUPER VALUR EARLY(ANAスーパーバリューアーリー)とは、搭乗355日前より購入できる新運賃です。導入にあたって9月3日の0時より2019年3月31日から2019年8月23日までの運賃、9時30分より8月24日の運賃が発売されます。
主な特徴
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ANAマイレージクラブ会員限定
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空席連動運賃のため購入時期や便によって金額が異なる場合がある
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予約変更不可
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航空券の支払い期限は予約日当日
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払戻手数料およびご搭乗日55日前まで取消手数料はかからない
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期間や便によっては設定のない場合あり
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販売期間中搭乗日の運航ダイヤは未確定の状態
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時間の変更や運休等が発生した場合は予約便の変更または払戻しが可能
2019年3月30日までの運賃は既に発表されているFLEX・VALUE・SUPER VALUEの販売となり、SUPER VALUE EARLYの販売はありません。
大きな問題点 55日前まで払い戻し手数料と取消手数料がかからない
スーパーバリューアーリーは55日前まで払い戻し手数料と取消手数料がかかりません。
現在の旅割は55日前まで取消手数料はかかりませんが払い戻し手数料が1区間当たり430円かかります。仮に往復で予約していて55日前までにキャンセルする場合、860円の手数料がかかったわけです。
スーパーバリューアーリーの場合両方かからないので、それならとりあえず予約して、55日前に判断すれば良いわけです。
一見利用者側から見れば良い制度のようにも見えます。しかし、以下のようなことが起こらないか非常に心配しています。
キャンセル無料なら全部予約しちゃえばいいじゃん
極端な話、毎日の分を予約して55日前にキャンセルすれば問題ないわけです。キャンセル前提で発売日と同時に予約して、あとで考えれば良いやと思う人も一定数いるはずです。
本来は需要が少ない便なのにとりあえず予約した人のために需要が多く見えて、55日前になったら大量キャンセルなんてことが起こらないかとても心配です。
また、本当に予約したい人が予約できなくなるという問題もあります。
現在では使えなくなっていますが、過去には2か月前にしか予約できないのに2か月+14日まで予約できる裏技なんてものもありました。発売と同時にアクセスしているのにすでに売り切れているという話です。私もどうしても取りたい便が取れなかったことがありました。
また、アクセス殺到によるサーバーダウンも心配です。2018年夏ダイヤの運賃が発売になった時、サーバーがかなり不安定になったのも記憶に新しいです。
発表された運賃がかなり高額
新運賃 ANA SUPER VALUE EARLYの発表に合わせて運賃額も発表されていますが、見間違いかと思うほど高いです。SFC修行で利用されると思われる那覇線をピックアップしてみると・・・
羽田→那覇:27000円
大阪→那覇:22900円
中部→那覇:25700円
現在の旅割75だと最安で1万円を切る価格の便もあるので、最低価格でこれはかなり高いです。
もしかしてANA SUPER VALUE EARLYは最安値運賃じゃないのかな?
その他の区間は以下よりどうぞ(PDFが開きます)
https://www.ana.co.jp/group/pr/pdf/20180518-1-6.pdf
【追記】ANA SUPER VALUE EARLYは、最安値運賃と言うわけではなく普通運賃に近い役割で、ある程度お金を出してでも遠く先の日の予約を確保しておきたい人向けの運賃であるようです。早く予約購入できる=運賃が安いという固定観念にとらわれた私の理解不足でした。
2019年SFC修行は2018年以上に厳しい気がする
先日述べた燃油サーチャージの値上がりもほぼ確実ですし、2019年SFC修行は2018年以上に厳しいものになる気がしています。休みが読めない方にとっては特に必要費用が上がるのではないでしょうか。それこそとりあえず予約して55日前に判断するのもありだと思います。もしくは2018年もまだ半年ありますので、前倒しして取得するのもありかもしれません。
日本国内の顧客は眼中にない?
新運賃は分かりやすい運賃体系と言いながら、どんどん複雑になっていっている気がします。最近だけでも国際線運賃の国内線区間の積算率変更、プレミアムクラス事前アップグレードの制度変更、そして今回の新運賃設定。また、私はベネフィットを受けたので大きな声では言えませんが、最近ではバラマキとも言えるIHGグループのステータスキャンペーンもありました。
世界的にみると新制度がグローバルスタンダートのようです。人口減少して需要が減っていく日本の顧客よりも海外顧客向けの戦略を取るという事でしょうか。
ブログの過去記事が参考にならなくなる?
SFC修行については、過去の先輩方が様々な記事にて考察されていて、それを参考に行程を組む方も多いかと思いますが、ここまで制度変更されると過去記事が役に立たなくなってきます。例えば、エコノミーで行くOKA-SINタッチでPPがいくつ、単価がいくらなんていうのは積算率変更後は役に立たず、新しい情報が反映されたブログ記事でないと意味がありません。プレミアムクラスの事前アップグレードも同様です。はたしてこれからSFC修行を考えている初心者の方が見分けることが出来るでしょうか。そして、現状どれくらいの割合で新制度に対応したブログ記事があるでしょうか。
私も過去自分の備忘録も含めて色々記事にしてきましたが、記事数が多すぎて対応しきれていません。その点については読者の皆様に対して申し訳なく思っています。
正直ついていけていない自分がいる
私は昔からANAが好きでしたが、最近心が揺れ動いています。正直最近のANAの変化についていけていません。この急激な制度や運賃の変更、社内で何が起こっているのでしょうか。
このブログ記事を書くにあたって、プレスリリースの該当ページを何回も読み込み、かみ砕いて解釈しようとしました。現状私の解釈ではこのようなまとめになりましたが、もしかしたら違っている部分もあるかもしれません。
他のブロガーの皆様の見解も気になるところです。